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ヘルスケア分野と異業種との境界領域最適化

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トップページ > サービスと技術 > 療養住環境最適化 > 療養住環境について(2)

課題解決型

難題に挑むか挑まないか?

 英語の"challenge"(チャレンジ)は『挑戦』と訳され広辞苑にも載っています。辞書を引くと『やりがいのある仕事』『意欲をそそる課題』『努力目標』など前向きな訳語と並んで『難題』とこ書かれています。

 無理難題にチャレンジしている間にも療養が始まってしまうならば、チャレンジ精神を見せている場合でもありません。

 姑息的と言われても、現場の課題解決策としてベストと判断できれば、無理難題に自ら挑まず、専門家に任せるという選択肢もあると思います。

 ここでは、何が『難題』なのかを少しご理解頂くために情報提供しています。





病院の療養環境

入院施設

 一般的な病院の病室は壁や天井が白色、シーツ類も白色、ベッドはリモコンで高さなどが調整でき柵が脱着できるようなものが用意されています。

 バリアフリーのトイレがあり、エレベーターも配備され、処置中のプライバシーが守られるカーテンがベッドごとに付けられています。

 外部からの無用な出入は制限され、病棟全体はナースステーションが一元管理しています。

設備

 ベッドの枕元にはナースコール、医療ガス配管、コンセント、手元灯、テレビがあるのが一般的です。

 電源コンセントは白色だけではなく赤色や緑色など用途別に色分けされたコンセントがあるのも病室の特徴です。

 部屋には照明と空調があり、洗面台やトイレなど水回りも室内あるいは近くに配置されています。

コンセントについてはこちらもご覧ください (サイト内リンク『知る・楽しむ』コンセント編)

感染制御

 感染対策として手指消毒液やビニル手袋が全室の入口などに設置され、空気清浄機やオゾン発生器などが配備されている医療機関も増えています。

 感染症の指定病室では、室内を他室よりも陰圧化して菌が病室から漏れ出ないようにしている場合や、その反対に外から菌が入って来ないように陽圧化している部屋もあります。





療養環境には何が求められる?

居場所

 患者の居場所、端的に言えばベッドを置く場所が必要です。
 最低限、人間の暮らせる環境があれば療養が開始できます。

安全安心

 患者を見守ることができる環境、転倒転落の恐れがない環境が求められます。
 必ずしも段差のないバリアフリーが必要な訳ではなく、24時間一瞬の隙も無い監視が必要な訳でもありません。

医学的・医療的・福祉的

 患者が守られる環境があった上で、医療や介護を提供する側からの環境要望があります。

 まずは衛生。患者が歩けないとすれば手が届くところにゴミ箱があり、廃棄するオムツはなるべくベッドから遠ざけた場所にストック。飲食物や薬剤等の新旧がわかりやすく管理され期限切れがしっかり廃棄される。それが苦なくできる環境が推奨されます。

 設備としてはエアコンが必須アイテム。熱中症も凍死も、宅内で発生します。

 言い出せばキリがないですが、健康に過ごすための空調や衛生が要求されます。




自宅や高齢者施設と病院との違い

法規制

 病院は開設するにあたり医療法の規制を受けます。

 また、消防法や建築基準法の適用もあり、避難誘導や消火活動に必要な設備が備えられています。

施設の目的

 病院は診療行為をすることが目的の施設です。

 高齢者施設は、高齢者が生活するための施設です。中には療養目的で入所される方もいますが、基本的には高齢者生活を送るために入所します。若者みたいなお爺さんは入所できますが、老けた若者は入所できません。

 自宅は持ち家であれば家主の持った目的が建物の目的になります。集合住宅の場合は共用部分では共同生活、個人宅部分は自由度は高いですが、ペット飼育禁止など規約の中で生活します。

目的に沿った造り

 病院は身体的弱者に合わせた構造のため全館空調やバリアフリーが当然となっています。

 自宅は生活しやすいようには設計していても、医療や介護を受けやすく設計している家は数少ないです。





自宅リビングの病室化

暮らしの中心

 リビングルームといえば居住空間の中心にあるものです。家の中で一番立地条件が良い場所にあり、一番広い部屋ではないでしょうか。

場所取り

 在宅医療を悩ますのが『場所取り』です。
 24時間365日、誰かに見守られ続けるとすれば、家の中でどこが好立地でしょうか。
 訪問看護や介護サービスを受けるとき、好立地な部屋はどこでしょうか。

1Fの広めの部屋

 車椅子やストレッチャーでの出入のしやすさを考慮すれば玄関と同フロアー、一戸建てなら1Fが療養場所としての第一選択となります。

 1m×2mくらいのベッドを配置し、その周りで処置ができ、車いすを置けるスペースを確保するには4畳半(2.7m×2.7m)ならベッドだけの部屋、6畳(約2.7m×3.6m)ならばデスクやワゴンくらいは置けます。

マンションならは正面のリビング

 マンションは屋外からのアクセスが玄関に限定されます。
 多くのマンションが玄関から直線的に廊下があって突き当りがリビングです。

 車椅子の小回り、救急隊のストレッチャー、廊下幅が狭いと曲がり切れず患者を抱えて出す人手の要る仕事になります。

 そのような利便から考えると、マンションの場合はリビングか、そこに隣接する部屋を使わざるを得なくなります。

リビングで療養

 リビングのメリットは、家族が日常生活をしながら患者を見守ることができることです。部屋にこもってしまうとそうもいきません。

 しかし同時に、互いに気を遣う生活にもなります。朝早く起きて、夜遅くに帰って来る子供たち。薬が効いてぐっすり寝ている患者。活動時間が合いません。

 訪問看護に来て頂いているときに料理をしてて良いのか。臭いに敏感になった患者の傍で肉や魚を煮炊きして良いのか。悩ましいところです。

食事と排泄

 住宅改造まで考えるほどの在宅医療・介護を受ける患者の場合、日常生活動作(ADL)に何らかの制限があることが容易に想像されます。

 リビングで尿瓶(しびん)を使ったりオムツ交換したり、どう思いますか。

 自分は大丈夫と言い聞かせていると、行き場のないストレスが蓄積しますので、解決策を見出す必要があります。

応接間

 玄関の傍に和室があって通されたという経験をお持ちの方も多いと思います。バブル期以降は畳と聚楽壁の和室は激減し、代わりに広いリビング(LDK)が一般化しました。

 ご自宅に応接間はありますか。リビング(LDK)で来客対応するお宅が増えたことで、リビングが療養場所になってしまうと来客対応する場所が無くなります。


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賃貸物件

医療・介護禁止はない

 ペット禁止の物件は山ほどありますが、在宅医療や介護を禁止する物件はありません。
 ただし、新たに賃貸契約をしようとすると借りるのが難しい場合もあります。高齢者向け賃貸専門業者もありますので、そちらも頼りましょう。

賃貸で改装

 賃貸物件はむやみに穴あけなどはできません。最近はリフォーム可とする物件もありますが、原状復帰が基本ですので退去時には一定の費用がかかります。

 穴を開けずに改装する方法として『突っ張り棒』があります。
 大阪にある平安伸銅工業の竹内社長はテレビでもお見掛けしますが、『オワコン』と呼ばれる『終わったコンテンツ』に新たな価値を生み出しています。オワコンは新規開発要素が無いので、比較的安価に調達可能です。

日本経済新聞:「突っ張り棒に女性目線」平安伸銅工業 照明・棚で部屋おしゃれに(2017年8月22日)

アパートなら1階

 賃貸住宅で悩ましいのがバリアフリー。
 2〜3階建てのアパートでエレベーターが付いている物件はほぼありません。足腰の弱った高齢者や障害者が暮らすからといって大家さんにお願いできる事でもないので、最初から1階の物件を借りましょう。

簡易工事

 在宅医療では高度な医療機器、例えば人工呼吸器を使うこともあります。

 装置を動作させるために電源と医療ガスが必要となり、住宅環境もそれに合わせる必要があります。

 当社では医療の目的を果たしつつ、賃貸物件でも安全性を確保する策をいくつか持っています。
 確実性の高い穴あけ工事を伴う方法の場合は大家さんとの交渉にも立ち会います。穴あけせずに講じる対策には、培ったノウハウが詰まっています。




高齢者施設

マイルーム

 高齢者施設には色々な種類がありますが、ここでは自室を借りるタイプで検討します。

 アパートやマンションと同様に自分の部屋を借りますが、その制約は賃貸住宅に比べて相当に厳しい内容となっていることが一般的です。

 中には家具類の持ち込みが制限されている場合もあります。

医療機器OK? NG?

 即答できません。施設の方針にもよりますし、状況にもよります。

 例えば人工呼吸器装着患者を積極的に受け入れている施設がたくさんある一方で、お断りしている施設もあります。
 受入表明していても、全入所者という訳にはいかず、一定数になったらお断りせざるを得ない場合もあります。

ホスピタルグレード

 高齢者施設はホスピタルグレードではありません(病院を改装した場合は別ですが)。

 消防法などで消火用ポンプを動かすための防災用非常電源は備えていても、医療用非常電源を備えている高齢者施設はなかなか見当たりません。

療養環境最適化

 高齢者施設の自室内、いくつかの要望は叶えることができます。

 例えば独自の見守りシステムを導入したり、転倒してもケガをしづらくなるマットを敷設したり、快適な照明に交換したりはできます。どのアイテムが療養に適するか、私たちにはノウハウがあります。

 当社では施設長との面談に同席するなど、多様なコンサルティングサービスを展開しています。





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療養住環境最適化スタッフ(MC)

次のページではこんな質問にお答えします。

Q.医療・介護の環境整備の相談先は?
Q.建築と医療の両実務経験者はそんなに有用ですか?
Q.おいくらぐらい?

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